it is about 大麻 ウディ

ウディ
地球ごはん(以下TG):最初に少し自己紹介してください。
ウディ:ウディです。今47歳、病気になる前はクラブ、レストランの経営をしていました。もともとコックです。
その前は彫金師でした。
TG:病名を教えてください。
ウディ:線維筋痛症と多発性骨髄腫です。
TG;医療大麻を使う前の治療法と始めてからの経過を教えてください。
ウディ;大麻を使う前には色々な治療をしたけれど、何も効かなかったんです。
カナビスオイルを使って治療をするまでは病院の間をたらい回しにされるだけで激痛と体調が悪くなっていく理由もどうすればいいのかも全然わからなかった。たくさんの検査をしたけれど病名が分かるまでに2年ほどかかりました。10ヶ月前には歩くことも難しい状況になっていて、杖を使っていました。カナビスオイルを使い始めてやっと痛みが減りこれからどうやって治療していけばいいのかを考えるゆとりができました。まず痛みが減ったおかげで体を動かすことができるようになりました。痛みはあるけれど、少なくとも体を伸ばせるようになった。それまでは身体中が痛みによって縮まって固まっていました。そして治療のプロトコールを考え始めました。
TG:プロトコールとはなんですか?
ウディ;プロトコールとは治療の方法、計画を作ることです。患者自身が専門家、医者のアドバイスと助けを借りながら自分で計画を立てて準備して実行します。もちろん経過を見ながらの調整も必要ですが、計画を立て、自分で治療を管理するという意識が大事です。そうすることによって、病という状況をプロセスにします。一歩一歩プロトコールに沿って改善していくという目的意識がはっきりします。
TG:イスラエルの医療大麻の状況をどう思いますか?
ウディ:イスラエルは医療大麻が進んでいる国だと思いますよ。でもイスラエルには様々な制約があります。今大きい医療大麻を生産している大きな会社が、誰が市場をコントロールするかで争っています。そのためにいろんな形で遅れが出ています。それでも大麻に関する知識はたくさんありますし、医療大麻が合法な他の国々と比べたらまあ、平均というところかな。
それと今、力強いアンダーグラウンドムーブメントが起こっています。
例えばここでは、現代医療の治療法を試しても病状が改善しなかった人たち、ケモテラピーでボロボロになったり、薬の副作用で日常生活が送れなくなっている人たちが集まっています。大麻の薬用効果を期待してここにたどり着いたとしても、やはり治療法を全く変えるのには不安があります。でもここには同じ道を通った患者たちとコミュニケートすることができます。
150人ほどの患者たち、様々な形で医療大麻産業に従事している人たち、研究者、医療関係者たちがこの家を中心にゆるくつながっています。
だからどの種類、どの部位のどのステージの癌患者でも病状の近い人がいて、すでにその人が大麻での治療を始めているので大体の経過がわかります。もちろん個人差があるので同じというわけではないけれど、何人か同じ病気の人がいたら参考になるし、患者同士で話せるので心強いことは確かです。
また大麻だけでなく代替医療関係者、例えば薬草研究者、きのこ研究者、栄養士・鍼灸師なども集まっています。
これだけの患者が集まると、それぞれの病状に合った、THCとCBDのバランスのデータも集まってきます。またそれぞれの患者、関係者たちのコネクションで海外とのつながりも出来てきます。バルセロナ、カリフォルニアなどの大麻農家、ラボラトリーなどとつながって情報交換をしています。
古くから使われてきた薬草なのに、大手薬品会社、今までの医療システムに利権がある人たちによって研究、臨床試験などが行われることが勧められてこなかったのです。
がん患者たちは政府が研究を進めるの待っている暇はありません。自分たちでできることをやっていくしかないのです。彼らは自分お命がかかっているのですから。
このベットテラペは寄付で運営されています。患者さんたちへのコンサルタント、サポートにお金は取りません。ただこの家の運営に賛同してくれる人たちでお金がある人は寄付してもらいます。y
そのうち病院のがん病棟の向かいに机と椅子を持って行って医療大麻無料相談窓口を開きたいです。